THOUSANDS OF FREE BLOGGER TEMPLATES

2008年9月30日火曜日

cocol(悪罵言)

あんたが言ったよ あんたが言ったんだよ
醜い戯れ事
顔に刻んだ 顔に刻まれた
深い傷を剥がして壁に貼り付けた

腐った生ゴミの匂いがする路地で黒猫は言った
「夕方三時に奇跡のヌエの尻尾を食せ」
陽も落ちる頃鶴と鴉が手を繋ぎ滑った
腹膨らすのは全て意味の無い冗談飯事

あんたが言ったよ あんたが言ったんだよ
醜い戯れ事
顔に刻んだ 顔に刻まれた
深い傷を剥がして壁に貼り付けた

陽も落ちる頃鶴と鴉が手を繋ぎ滑った
腹膨らすのは全て意味の無いお前の悪罵

手前が言ったんだ 手前が抜かしたんだ
醜い悪罵事
顔に刻んだ 顔に刻まれた
深い傷を 深い傷を

手前が言ったんだ 手前がほざいたんじゃ
あくどい侮言
顔に刻んだ 顔に刻まれた
痛いキスを剥がして看板 世界平和の宣伝

ココル ココル ココル ココル ココル...

Sector.4

胃を吐き出す程楽しかった日々
囲まれば何時でも泣いていた君
思い返せば思い出す程に
引っ掻き傷の様に忌々しく残る

晴れ 雲 砂で濁った視界の先に怨念食べた鶏
今この手で自らを汚すのなら走れ
トラクターで轢き殺せ悪夢
セクター・フォーのイミティションスーサイド

悲しいよね 君は未だ冷たい土の中
遊び過ぎた僕は無惨な景色に溶ける
雨が消えてく土の中で何時迄も
勘違いの肌 列たく濡らして

晴れ 雲 手前に見えた命知らずの鶏
緑のボディーは加速する 直ぐに迎えに行くよ
やっと覚えた 君の名前
セクター・フォーのイミティションスーサイド

見つけた 砂漠 砂塗れ 緑のトラクター
浮かびながら揺れる セクター・フォー

虚無僧

厭わしさに火が点いて 心の城が焼失する
雨を浴びる笠地蔵 枯れ朽ちた花に微笑む

哀しみ 恐怖心 奏でた音色は闇に盗まれた
隙間から覗かせた眼は鉄筋に毒矢を放つ

放たれ者 甘い汁を吸う

Bloom 咲く蓮池に沈めたる空虚虚無僧
吹く風も何時しか秋めいて参りました

2008年8月27日水曜日

ナナウ

探してる
一つを

探してる
一つを

浜辺に咲いた小さな花
人は摘み取って幸せを得る
半分の花など私は愛せない
クローバーもナウパカも嘘ばかり

探してる
一つを

探してる
一つを

見付かるのが怖くてずっと
こんな姿でしか生きられない
勝手な伝説を作り上げられては
命の尊さ等も投げ棄ててしまうよ

探してる
私を

探してる
首を

届かない 届かない 海なんて大嫌い
愛に飽きた 命に飽きた 時が経ち過ぎたみたい
大切なものも簡単に忘れてしまうなら
フォーチュンも全てが嘘だらけの現実

消えなさい 消えなさい 同情なんて要らない
目覚めなさい もう冷めなさい 世界はムラが目立ち過ぎる
崖っ淵の綺麗な場所で静かに怒り想うよ
ナナウは此処に居る 何時か…

探してる
一つを

揺れている
一つが

明け方
石のベッドで横たわる私の姿をどうか見付けないでください
明け方
寒くて死にそうな身体ともう他界した心を探さないでください

どうしてこんなに暗い朝に蝉は鳴いているのだろう
濁った心に併せて今日は空が曇るらしい
ありがとうブッダ 私の居場所は曇り空の中
石のベッドと私の死体 どうか隠していてください

目覚めぬ
石のベッドで横たわる私の姿をどうか見付けないでください
無情な
私ははみ出し者 せめて曇り空の下に居させてください

朝が私を汚して 悪い想いを起こさぬように
遥か地上を見て 逝きたいと願わせないでください

鉛筆

別れの時に どうしてあなたは鉛筆を渡したのだろう
何時か縮んで失くなる物なんか思い出にもなりゃしない
記憶が消え失せる事が怖くてずっと使わないまま
唯机の上で冷え切って悲しそうに佇む

夜の空に星が無くても私はうたを書ける
浮かんだ一つ一つは二度と戻らないから
あの鉛筆で書き殴った
熱を帯びて再び思い一つ削り出した

別れの時に どうしてあなたは鉛筆を渡したのだろう
何時か縮んで失くなるから悲しみを忘れられるように?
同情なんて要らないのに 哀しみだけは加速する
唯握り締めて縮み出した記憶感じてる

夜の空に星が無くても私はうたを書ける
浮かんだ一つ一つは二度と戻らないから
あの鉛筆で書き殴った
熱を帯びて縮みながら輝き出す記憶

熱を帯びて冬の寒さに震えた別れの記憶
暖かく蘇る 失くしながら 光る涙 沸点に達した

2008年7月26日土曜日

西神戸有料道路

死にかけの視界の中で
赤い車が近付いて来る

知らない車の中で
僕はゆらゆら揺らされて

秒針と共に標識の数を数える
連れ去りにしか見えないあの二人に恐怖を感じた

連れて行かないで 連れて行かないで
脳を溶かす様に太陽が差し込む
暮れ方景色の有料道路で
誰かが死について語っていた

赤い車の中で
腑抜けの僕は踊らされて

秒針と共に酷く歪んで行く景色
夏草を跳ね飛ばす車線 失踪して行く鉄の影

連れて行ってくれ 連れて行ってくれ
死に場所を探し始めた風船の如く
暮れ方景色の有料道路で
歌われた歌はとても歪んでいた

赤い車は道を外し
大破して死に乗り上げた

連れて行かないで 連れて行かないで
脳を溶かす様に太陽が差し込む
暮れ方景色の有料道路で
誰かが死について語っていた

僕はそのまま眠った

2008年7月7日月曜日

love

love...

I'm living to drink the rain
I'll be vigor to get wet the rain

love, Black pupils
love, perennial plants bloom in to the gutter
love, cloudy white the world
love, who's the teardrops color

the world, the world, the canary is sing like sadness
love, love, melting sepia the world from the rain

love...

love, carnage by insects
love, carcass's object
love, fill in the formic nest
love, be broken off the eyes that doll

the rain, the rain, break the trashy town
love, love, falling to the ground that grand piano from fourth floor

I'm living to drink the rain
I feel strongly want to living to get wet the rain

love, love, love, love,
love, love, love, hate...

dying various the peoples
I love that world so much
laughing a lot of the peoples
I hate that world so much

love...

I'm living to drink the rain
I'll be vigor to get wet the rain

love, Black pupils
love, perennial plants bloom in to the gutter
love, clowdy white the world
love, who's the teardrops color...

2008年6月23日月曜日

hidden

黒髪 白いシャツの襟を立てて
みんなに囲まれいつも楽しそうに笑ってる
何処へ出ても人気者 孤独を知らない

だけど彼女には秘密がある
だれにも言えない秘密

清楚に包まれた株が下がるのが怖い
いつでも笑顔の下では何かを思ってた
でも誰も気付かない 闇へ隠した姿

彼女には秘密がある
だれにも言えない秘密がある
それは… それは…
悲しい真実 だれにも嫌われたくない

彼女は口にする 明るい振る舞い
いつでも気を配っては不意に何かを気にしてる
ひしゃげたシャツの胸倉 曼珠沙華の入れ墨

彼女には秘密がある
だれにも言えない秘密がある
それは… それは…
鏡に向かう身体人知れず心を痛めた

心に開いた穴は当分塞がりそうもないけれど
一度覚えた憎しみは何度もフラッシュバックする
心の穴を埋めるのは トーンが狂ったハープの様に
一度だけ聴いた音色に自分の歌を重ねる

黒髪 白いシャツに流れる彼女の顔
みんなは気付かないまま 彼女は孤独

彼女には言えない秘密がある
だれにも分かる筈無いよと家を出た
彼女には秘密がある
だれにも言えない秘密がある
それは… それは…
私の血は汚れてる この身も全てが

彼女には言えない秘密がある
だれにも分かる筈無いよと捻くれ
彼女には秘密がある
だれにも分かる筈無いよと家を出た

2008年6月20日金曜日

深紅レティズム

純白のウェディングドレスを纏う事が
あたしの良く在れる手段だった
けど本当は深紅のドレスが良かった
でもそれは望まれない選択 誰一人相手にしてくれなかった

嗚呼 一人ずつ離れてく人達
嗚呼 突然に去って行く 散々優しくしておいて

別に変な事を言った訳じゃ無い
「狂ってる?」「気持ち悪い」「お嬢様」
あたしは他人の色に染まるのが嫌だった
ただそれだけの事じゃない 決められた運命は避けるのが筋でしょ?

嗚呼 一人ずつ散って行く人達
嗚呼 憎らしい真珠をばら撒き泣き崩れた

はあ あああ あたし失踪ハイウェイスター
はあ あああ 唄いながら走り去る
はあ あああ 持ち出したブーケ散らしながら
はあ あああ あたし失踪深紅シンデレラ

高速 走り飛ばしたオートバイ
深紅のひだをなびかせて

はあ あああ あたし失踪ハイウェイスター
はあ あああ 微笑みながら消えて行く
はあ あああ 海辺で唄う 人知れず
はあ あああ あたし失踪深紅シンデレラ

2008年6月19日木曜日

ひめゆり

折れそうな僕の茎は
誰かを傷付けたり傷付けたり傷付けたりすることで強くなる

折れそうな僕の茎は
誰かを傷付けたり傷付けたり傷付けたりすることで修復される

大理石の上で冷却する 刃渡り三十センチ
花びらを一枚ずつ切り離すお前の臓器に潜らせたい

うなだれた僕の葉っぱは
誰かを傷付けたり傷付けたり傷付けたりすることで肉厚を増す

うなだれた僕の花は
誰かを傷付けたり傷付けたり傷付けたりすることで鮮度を取り戻す

大理石の上で冷却する 刃渡り三十センチ
花びらを一枚ずつ切り離すお前の臓器に潜らせたい

さあ 傷付けよう
誰かを酷く傷付けよう
流れ出した顔料が作った道
虫けらが溺れて流されて行く

折れかけの僕の首は
誰かを傷付けたり傷付けたり傷付けたりすることでニヤリと笑う

大理石の上で血を流す 刃渡り三十センチ
花びらに茎を切りつけるあいつの臓器を笑ってやれ

大理石の上で冷却する 刃渡り三十センチ
ひめゆりの首を裁つお前の臓器を切り離して何処かへ売り捌いてやろう

2008年6月18日水曜日

好き[ラヴ]

好き

雨を飲んで生きているの。
雨に濡れて元気になるの。

黒人の瞳が好き。
溝に咲いた藍が好き。
白く濁った世界が好き。
誰かの涙の色が好き。

世界 世界 悲しく鳴くカナリヤ
好き 好き 雨に溶けて行くセピアの世界

好き

昆虫の殺戮が好き。
死体の被写体が好き。
蟻の巣を埋めるのが好き。
目玉の捥げた人形が好き。

雨 雨 下らない街壊して
好き 好き 四階から落ちて行くグランドピアノ

雨を飲んで生きているの。
雨に濡れて生きたいと強く感じるの。

好き 好き 好き 好き
好き 好き 好き 嫌い
色んな人が死んで行く
そんな世界が大好きだ
沢山の人が笑っている
そんな世界が大嫌いだ

好き

雨を飲んで生きているの。
雨に濡れて元気になるの。

黒人の瞳が好き。
溝に咲いた藍が好き。
白く濁った世界が好き。
誰かの涙の色が好き。

2008年6月14日土曜日

苛苛苛

何気無い日常、むかむかむか
食べたもの、全部吐いた

誰か居る日常、苛苛苛
呑み込んだ、全てを殺して

雲一つ無い青空、あの飛行機堕ちて行くの知っている

壊れかけ日常、ギリギリギリ
内臓腐った、ナイフが光った

雲一つ無い青空、あの飛行機堕ちて行くの知っている

何気無い日常、むかむかむか
食べたもの、全部吐いた、何処かの地図

誰か居る日常、苛苛苛
呑み込んだ、蛙みたいに吐き出した

むかむかむか、苛苛苛
ギリギリギリ、知っている

あの人達みんな、堕ちて行くの知っている

知らない、知らない
名前と顔が一致しない
知らない、知らない
堕ちてく日常、晴れた空

何気無く、何気無い日常
あの人達みんな、堕ちて行くの知っている

2008年6月13日金曜日

白昼堂々、殺人
真夜中に一人、自殺

嫌われることにも慣れてきました
裏切られる事にも感情を持たなくなりました

白昼堂々、自殺
真夜中の悲恋、殺人

奪われることにも慣れてきました
初めから無かったように涙が出なくなりました

失くなった眼球
抉られた眼球

月光り ピアノの音で目が覚めました
失くした審美眼 心が震えた
瞬間の眩い光を捉えたのは涙でした

白昼堂々、殺人
真夜中に一人、自殺

誰もいない 誰もいない
目覚めた時間も分からない
誰もいない 誰もいない

白昼堂々、自殺
真夜中の悲恋、殺人

花が枯れてる 誰が枯らした?
人の影が見える ゆっくりと瞳孔開く

ゆらゆら ゆらゆら
何か話している 流れ出した
ゆらゆら 真夜中 鋏を眼に向けている

誰もいない 誰もいない
知らないだけ 私だけ知らない
ゆらゆら 影が楽しそうに揺れている

私は消えた人間
私は死んだ人間
失くした眼球
抉られた眼球

2008年6月10日火曜日

血塗れティラミス

紅いラムに
返り血浴びたケーキ

ティラミスの味
あの頃の恋を写す惑わせ屋

「元気付けて」
ちっぽけな寂しさの中

流れるラム
食い尽くされた心臓

ティラミスの夢
崩れずに立っている積み木のよう

死ぬことばかり考えないで
甘さ故の幻想は続く

純粋から変わる頃
10になる少女

血塗れティラミス・・・

ピアノ

ここは学校。
私の一番嫌いな場所。

向こうから聴こえて来るピアノの音
私の一番好きな音。

こっちから聞こえて来る騒ぎ声
私の一番辛い音。

誰も通らない階段
唯一冷静になれる場所。

気付いたら、聴こえていた好きな歌。
戻りたくても戻れない、悲しい時間。

ヒトリノイズ

独リジャ生キラレナイ
独リジャ生キラレナイ

誰カ僕ヲ一人ニシテクレ
誰カ僕ヲ一人ニシテクレ

僕ハ独リジャ生キラレナイ
ぼろぼろノろぼっと

歯車ヒトツ狂ッタ人生ニ光ハ無ク
タダ無音ノ世界デ電子音ト共ニ生キ長ラエル

僕ハ一人ニナリタイ
独リジャ無ク一人ニ

壊レソウ、壊レソウ・・・
ヒトリ電子音、響ク・・・


ギギガガガ・・・プツーン、、、シャァァァァ・・・

2008年6月6日金曜日

魔法の婆さん死んじゃった

魔法の婆さん逝っちゃった いきなり天国逝っちゃった
魔女の婆さん逝っちゃった 屋敷の鍵を手渡して

魔法の婆さん死んじゃった いきなり天国逝っちゃった
魔女の婆さん死んじゃった 秘密の鍵を手渡して

メルヘン 毒色の空 紫の唇 泣き崩れる 奇声を上げて
取り巻く 体中に 緑の蔦 天を仰ぐ 還らぬこの命

約束したよね 何時か二人で 「この現実抜け出そう」
今になって残るのは 奇妙な体験と悲しみだけ

魔法の婆さん逝っちゃった いきなり天国逝っちゃった
魔女の婆さん逝っちゃった 屋敷の鍵を手渡して

別に箒に乗って飛べる訳も無く 不思議な話してくれた
声も掠れてる訳じゃなく 普通の変わった人間だった

魔法の婆さん死んじゃった いきなり天国逝っちゃった
魔女の婆さん死んじゃった 秘密の鍵を手渡して

死に顔は美しかったよ まだ息をしてるようで耳を澄ました
約束 消えはしない 婆さんの分も蹴散らしてやるさと決めたんだ

魔法の婆さん逝っちゃった いきなり天国逝っちゃった
魔女の婆さん死んじゃった 秘密の鍵を手渡して

普通の婆さん逝っちゃった 普通の婆さん今何処に?
普通の婆さん死んじゃった でもまだ生きてる気がするよ 此処に

「・・・何があっても自分のしたい事はやり遂げな・・・。
 ・・・お前なら誰にも押し潰される心配はないよ・・・。
 ・・・でも・・・体には、十分に気を付けるんだよ・・・。」

再生

地に巡る 雨に染まった春の霊園の香り
眼に焼き付いた人の醜さ記憶していた 幼少

何もかもが面倒で地面に叩き付けたアルバム
崩れ落ちる積み木のように壊れてゆく人生

繰り返す輪廻の果て 心に宿った月の奇跡
赤色フィルムにあの頃の自分の笑い顔 再生・・・

リアルタイムで流れてく映像のような景色
出した言葉は声にならなかった 変質した現実

列車の中 追いかけてくる君は笑顔で泣いてた
そんな姿も全て薄赤に滲んでくフィルムの中 再生・・・

虚しさ抱く 遠くの公園から子供の声聞こえてる
いつかは再生するだろう 薄く色あせた記憶

燃え尽きて行くアルバムの中で君が笑ってる
知らない誰かが僕の隣にいる 今も何処かで

日の出を待つ僕達の間に儚き命の紅い花
朽ちて枯れ なくなる前に鮮やかさをくれ 僕に

雨は止まない 降り止まない 戻れない過去に
今は立ってる気がする 積み木のような残像永久に

普通に生きて

飯食って、睡眠とって、呼吸してたら誰だって
生きてける

退屈で、憂鬱で、感動するなんてことも
無くなって

ワンパターンな生活 呼吸のリズム狂うこと無く

普通に生きて、普通に歩く
散歩の途中 犬に吠えられながら

普通に生きて、普通に死んで
お気に入りCDの山 虚しく残ってる

飯食って、菓子食って、ぐうたらしてたら誰だって
ナマ獣

憂鬱で、鬱っぽくて、それでも頑張ってる人
人間さ

大して変わらない日々 暇つぶしで忙しい日々

普通に生きる、普通の命
鉢植えの花はもう 咲いたかな?

普通に生きて、普通に死んで
墓まで一緒がいい 十八番のメロディー

些細なことから夢が叶うのなら
世界中のみんなに僕のこの歌を聴かせたい

普通に生きて、普通に泣いて
そんな輝いてた過去の時間を夢に描く

普通に生きて、普通に死んで
いや、多分この魂は死にやしないさ永遠に

流れる鼓動・・・ 溢れる命・・・

少年

夢の続き抜け出して
最後に一つだけ残ったライターと
しわくちゃの一万円札握り締めた夜 

宙に燃えて行く札を
感情すら失った顔でただ見つめる
危うき影を引きずりながら今此処で

歩き出せる
一歩踏み出したその手の中に
今でも掴んでいた優しい春の風

やがては消える
風の所在を何時までも想うよ 

誰かの渡した愛情とも言えない宝
手につまんでいた道
赤みを帯びた目 少しずつ元に戻ってく 

歩き出せる
後ろの闇を引きずったままで
遥か遠くに見える根拠の無い未来
 
やがては歩む
帰ろうまたあのボロ家に 夢を見付けて 

うつらうつら雨の日の公園の子猫
近づく赤い傘にただ怯えてる
外はいつでも幸せの世界 消えた一つの感情 

歩き出せる
一歩踏み出したその手の中に
今でも掴んでいた優しい春の風
 
やがては歩む
帰ろうまたあの日のように 夢思い出して

カンナビス

鉢植え 僕の大切なカンナビス
誰にも秘密さ
毎日水をやっては問いかける
未来の形を

誰も分かってくれないから一人でうずくまる 

強く育て 青い若葉よ
願い摘み取っては周り見る
友達は お前だけさ
止むべきことも知らないで

今日もまた 他人(ひと)とうまくいかないで
一人悩んでる
小さなことは考えないで
愚かな僕よ 

誰も気に留めないから孤独に倒れこむ

強く育て 青い若葉よ
願い摘み取っては周り見る
友達は お前だけさ
止むべきことも知らないで 

立ち上がる日々の中に一つの芽と茎を
否定される者 ゆめゆめ疑うこと無かれ 

強く育て 青い若葉よ
願い摘み取っては周り見る
誰一人 傷付けないで
病むべきことも知らないで

ハッピー☆はっちゃけ☆モーニン☆ストリート

朝はお野菜食って、豆腐ジュース飲んでレッツゴー
自転車ふらふら 車道でぱったり蒼い顔

あたしは元気 あんたも元気 貧血なんてへっちゃらさ
おツムが少し疲れたみたいだ

朝からエアロビ漬物、白目の笑顔でフライハイ はは
ふらふら歩行で 車道はダンスストリート

身体がね、身体がね、空っぽなんだよあたしはねー
涙も汗も薬の匂い そう、あたしは・・・

楽しいよ、楽しいね、なんて残酷な世界でしょう
ビックリよ、ビックリだ、大変なの最近ね

お野菜さえも食えなくなって、髪の毛なんだか可笑しいわ
記憶がふらふら 車道でぽっくり逝きましょう さあ

朝はお野菜くたして、雨でも飲んでレッツゴー
ハキハキふらふら 車道が二重線

早く誰か気付いてよ 死んじゃう前に助けてよ
眼球陥没してきたわ もう笑えないのマジヤバイ

ひくひく眼球震わせて 白目で笑うあの娘はね
ノラ猫まがいのストリート 横断中に行き倒れ

2008年6月5日木曜日

青い麒麟

本当に見えてんのかよ
少し暗い半透明の球体が
周りを取り巻く奴らはみんな
自己満足の風貌に死骸のようなヘアスタイル

暗闇に見えてんのかよ
誰もが心に抱く黒い塊が
少しばかりか呼吸の苦しい
濁った水槽に詰められた肉食の魚達

鉛筆で空けたピアスホール
映し出す景色
世界が光って見えたような気がした
曖昧に振り返り笑うよ
君が何か言おうとしていた

本当に聞こえてんのかよ
君に叫んだ怒りの歌
あの日笑顔で振った二人の手
今はただ冷たいナイフでマスターベーション繰り返す

鉛筆で裂いた麒麟の入れ墨
張り付いた命
世界に僕は外されるような気がした
散りながら優しく笑うよ
君が何か言い出していた

降り出した雨
咲き出した花
僕は一人ぼっちが大好きさ
一人でも強く生きられる気がする

鉛筆で空けたピアスホール
映し出す景色
世界が光って見えたような気がした
曖昧に振り返り笑うよ
君が何か言おうとしていた

さよならと傾く言葉
昨日に背を向けた
世界が素晴らしく見えたような気がした
日差しに目細めて笑うよ
君は何も言わず消えた

美しい思い出残して

2008年6月4日水曜日

晩夏

いつかの8月 夏の夜に浮かぶ星は冷たく
美しい闇に支配された距離も凍てつく
時計は要らない 時の音は要らない

別れの夜 君が撮った月の写真はまるで
とろけたチーズのように光を伸ばしてた
あの壁の蝶も既に 羽を無くして墜ちている

いつしか 君を忘れられるように
墓場の花は三日で枯れるあれにするよ
遥か青い空が霞んでいた 僕を泣くように

赤色灯に浮かぶ国道沿い 君の影を探す
いない 君がいない 記憶は無限に繰り返す
弾けた赤に死様を想う 僕も雨に消える

2008年5月31日土曜日

鳴らない電話

よく誰かが話すの

みんな同じ顔をしてる

狂いかけた時計を戻しながら

わたしは空白の時間を感じてた


吹き抜ける白い部屋

鳴り出せば壊せるくらいの

電話の音を聴いてるだけ

ただ耳塞いで時が朽ちるの待っている


鳴らない 鳴らない 鳴らない電話

白い壁に投げ付けたの 黒い電話

壊して 壊して 誰も死んで

電話は絶対鳴らないの


ねえ、優しい音色で包んでよ

ハート突き刺すような鋭い音じゃ

居場所が無くなっちゃう

何も出来ず受話器を握り締めたまま

わたし壊れてくの 「あんたは気付いてないね。」


鳴らない 鳴らぬ 鳴るはずの無い電話

白い壁で炸裂したの 無邪気な部品

壊して 壊して 何も消えて

電話は絶対鳴かないの


笑って明るく話さないで

わたしはあなたを知らないわ

友達だって言わないで

みんなみんな同じ顔


空白 空白 空白の部屋

白いスカート風に揺れる 水彩シフォン

苛立ち 苛立ち 皆 死ね

何故曇らない 青い空


鳴らない 鳴らない 鳴らない電話

白い壁に散乱するの 黒い欠片

壊して 壊して 無に戻して

電話は絶対鳴らないの


受話器の向こうの人間も

決して鳴らない黒電話

2008年2月18日月曜日

血達磨般若

裏切りや残酷な御伽草子に意味は求めぬ
悲劇の主役を演ずることは虚しい程に簡単なこと

百合の花弁 血塗れの我の脳裏に張り付いて
紅く溶けて崩れゆくまま叫ぶ 醜い動物の喘ぎ

血達磨なる蛆 もがき辿り着く先 行方も知らぬまま
我の両手は磨り潰された怨念と肉の塊に汚れ朽つ

華やかと形容される城下の町並みを歩く
血肉 腐敗した生塵の薫り漂う桜並木

殺気に満ちた脳内は今に作られた訳では無く
全てが無言に我を殺めようとしている

血達磨なる蛆 もがき辿り着く先 地獄の果ての果て
我の両手は磨り潰された快楽と汝の怨に汚れ朽つ

唄、唄う 我の白き衣に伸びた黒髪が流れゆく
手を広げて開放された心臓に 待針の刺さるは

血達磨なる蛆 もがき辿り着く先 行方も知らぬまま
我の両手は磨り潰された怨念と肉の塊に汚れ朽つ

我の生き様を笑うだろう 汝は般若の面被り
償う冪(べき)過ちを知らず 血達磨に死んでゆくだけ

2008年2月14日木曜日

古写真

雨薫る 月乱るる

悲しい写真に写ったあなた
写真の中であなたは一生
愛に気付かず生きて行く

幸せ知らず生きている
あなたはずっと生きている
写真のあなたは不安なままで
本当のあなたは笑ったままで

雨薫る 月乱るる

楽しい写真に写ったあなた
写真の中であなたは一生
闇に気付かず生きて行く

裏切り知らず生きている
あなたはずっと生きている
写真のあなたはふざけたままで
本当のあなたは隠したままで

風薫る 花乱るる

全ての写真があなたで無く
全ての写真が本当のあなた
何千何百みんながあなた

あなたの写真に写った子猫
写真の中で子猫は一生
景色に気付かず生きて行く

仲間を知らず生きている
子猫はずっと生きている
子猫はレンズを見つめたままで
あなたもレンズを見つめたままで

二人の距離はレンズ越し
子猫は今でもあなたを見つめ
あなたはやがて 目を反らす

風薫る 花乱るる

雨薫る 月乱るる

2008年2月11日月曜日

月光のうた

曇った窓の隙間から
冷たい風が吹き込んで来る

静寂に支配された街を
この眼で感じてる

君のことを思い出す
全てを優しさに変え
優しさしか知らずに生きていた
あの日のことを

季節外れの風鈴が
冷たい言葉で切り裂いた

あれから私は変わったよ
悲しみも怒りも憎しみも
全てを飲み込む黒色に

何も見ないで
君は何も見ていない
真っ直ぐに向いた背中が振り向くのを恐れてる

冷たい人間に変わってしまえば楽なのに
胸の痛みも感じぬ程に

君は気付いていない
君は笑ったまま
私の笑顔を思い出してる…

空を飛んだ
よく晴れた日に
優しい春の光に変えて

全てを忘れるのはもう止めた
羽のように飛躍する心を
誰より愛せ 純粋に

二月になりました
私の心も大分落ち着いてきました
最近あなたの顔がよく浮かびます

あの頃描いた未来が一つ叶いそうです
歌は今でも歌い続けています
いつか終わらすことの出来るように
沢山今を感じながら…

月光の歌はまだ好きですか?
今度そちらへ奏でに行きます

2008年2月5日火曜日

トー・ダンス (toe dance)

手の中で壊していた無数の星の熱
響く国道沿いの悲鳴とオレンジのライト
染色された闇の中手を広げて
宙に浮く肢体の開眼

空の欠片 切り取って
唄う蜉蝣(ふゆう)の踊り子
青い惑星を黒いケープに包んで
私の中で勝手に世界を終わらせた

手のひらで愛していた狂騒と白い沈黙
風に抱かれて 走る稲妻のトー・ダンス
崩れてく脊柱の椎間板
大革命 肢体の開眼

空の欠片 切り取って
狂乱馬鹿の踊り子
黒い惑星を青いケープに包んで
私の中で勝手に飯事(ままごと)の殺人

空に触れ
駈ける兎
青い月と稲妻のトー・ダンス

濁水と日々

曇り空は 無駄なく晴れた空
丸めた写真を焼き尽くす程純粋で

行ってみたいな 積乱雲の真下
そして何も無い心を満たしてくれ

放っている間に伸びきった黒髪が
行きたくないよと言いたげに影を引く

忘れてしまったよ
つまらなさに降り積もった憂鬱も

血塗られた球体の日々も
何気なく過ぎて行くから
知らないままでいて
知らないままでいて