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2008年2月18日月曜日

血達磨般若

裏切りや残酷な御伽草子に意味は求めぬ
悲劇の主役を演ずることは虚しい程に簡単なこと

百合の花弁 血塗れの我の脳裏に張り付いて
紅く溶けて崩れゆくまま叫ぶ 醜い動物の喘ぎ

血達磨なる蛆 もがき辿り着く先 行方も知らぬまま
我の両手は磨り潰された怨念と肉の塊に汚れ朽つ

華やかと形容される城下の町並みを歩く
血肉 腐敗した生塵の薫り漂う桜並木

殺気に満ちた脳内は今に作られた訳では無く
全てが無言に我を殺めようとしている

血達磨なる蛆 もがき辿り着く先 地獄の果ての果て
我の両手は磨り潰された快楽と汝の怨に汚れ朽つ

唄、唄う 我の白き衣に伸びた黒髪が流れゆく
手を広げて開放された心臓に 待針の刺さるは

血達磨なる蛆 もがき辿り着く先 行方も知らぬまま
我の両手は磨り潰された怨念と肉の塊に汚れ朽つ

我の生き様を笑うだろう 汝は般若の面被り
償う冪(べき)過ちを知らず 血達磨に死んでゆくだけ

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