夢の続き抜け出して
最後に一つだけ残ったライターと
しわくちゃの一万円札握り締めた夜
宙に燃えて行く札を
感情すら失った顔でただ見つめる
危うき影を引きずりながら今此処で
歩き出せる
一歩踏み出したその手の中に
今でも掴んでいた優しい春の風
やがては消える
風の所在を何時までも想うよ
誰かの渡した愛情とも言えない宝
手につまんでいた道
赤みを帯びた目 少しずつ元に戻ってく
歩き出せる
後ろの闇を引きずったままで
遥か遠くに見える根拠の無い未来
やがては歩む
帰ろうまたあのボロ家に 夢を見付けて
うつらうつら雨の日の公園の子猫
近づく赤い傘にただ怯えてる
外はいつでも幸せの世界 消えた一つの感情
歩き出せる
一歩踏み出したその手の中に
今でも掴んでいた優しい春の風
やがては歩む
帰ろうまたあの日のように 夢思い出して
2008年6月6日金曜日
少年
投稿者 Mai Konkawa 時刻: 20:57
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