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2008年6月4日水曜日

晩夏

いつかの8月 夏の夜に浮かぶ星は冷たく
美しい闇に支配された距離も凍てつく
時計は要らない 時の音は要らない

別れの夜 君が撮った月の写真はまるで
とろけたチーズのように光を伸ばしてた
あの壁の蝶も既に 羽を無くして墜ちている

いつしか 君を忘れられるように
墓場の花は三日で枯れるあれにするよ
遥か青い空が霞んでいた 僕を泣くように

赤色灯に浮かぶ国道沿い 君の影を探す
いない 君がいない 記憶は無限に繰り返す
弾けた赤に死様を想う 僕も雨に消える

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