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2007年10月16日火曜日

カッターナイフ

大切な人が 手首に刃物当ててるのを見た
悲しかったよ 腕自体 傷だらけ
何度も軽くやったそうだよ
でも表は無神経なフリして

根暗な僕が 思いっきり泣いた夜
手首にカッター 当ててみたよ
錆び付いた鉄
とても冷たかったんだ

血の色が見たい訳じゃ無い
匂いを知りたい訳じゃ無い

嫌なもの皆消していかないと
体に悪いと思ったのさ
そう言ってカッターナイフ
部屋の隅に放り投げた

大切な人が 手首に刃物当ててるのを見た
呆然と見てただけ 何故なんだか
いつもやってたそうだよ
僕には君 輝いて見えるのに

青い空の向こう側は
多分今 夜が明ける頃

嫌なもの殺していかないと
僕駄目になっちゃうのさ
そう言ってカッターナイフ
部屋の壁に傷付けた

あの人が泣いている
この僕もまた泣くよ
反射する透明な光
心臓の中を抉っている

嫌なもの皆消していかないと
体に悪いと思ったのさ
そう言ってカッターナイフ
部屋の隅に放り投げた

嫌なもの殺していかないと
僕駄目になっちゃうのさ
そう言ってカッターナイフ
部屋の壁に傷付けた

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