雪の降らない12月の街に
信者は硝子の破片をビルから降らせました
行き場の無い人々は感嘆の声を上げ
幸せな赤に染まって行くのでした
硝子のシャワーを潜れば
汚れの無い綺麗な人間になれるそうです
慌て押し合い詰め寄った群集は
馬鹿と云うべき最期を遂げたのです
神様本当に僕達を見守ってくれているのですか?
雪の積もった熱帯の街では硝子を祀る儀式が始まる
聖者の鐘は不規則な三拍子を打ち
世紀末を棒読み数え
朽ち果てた人形が目を覚まし始めるのは
長針と短針が真上で重なる頃
神様本当に僕達を見下ろし笑っているのですか?
雪の積もった熱帯の街では神を宥める祭りが始まる
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