よく誰かが話すの
みんな同じ顔をしてる
狂いかけた時計を戻しながら
わたしは空白の時間を感じてた
吹き抜ける白い部屋
鳴り出せば壊せるくらいの
電話の音を聴いてるだけ
ただ耳塞いで時が朽ちるの待っている
鳴らない 鳴らない 鳴らない電話
白い壁に投げ付けたの 黒い電話
壊して 壊して 誰も死んで
電話は絶対鳴らないの
ねえ、優しい音色で包んでよ
ハート突き刺すような鋭い音じゃ
居場所が無くなっちゃう
何も出来ず受話器を握り締めたまま
わたし壊れてくの 「あんたは気付いてないね。」
鳴らない 鳴らぬ 鳴るはずの無い電話
白い壁で炸裂したの 無邪気な部品
壊して 壊して 何も消えて
電話は絶対鳴かないの
笑って明るく話さないで
わたしはあなたを知らないわ
友達だって言わないで
みんなみんな同じ顔
空白 空白 空白の部屋
白いスカート風に揺れる 水彩シフォン
苛立ち 苛立ち 皆 死ね
何故曇らない 青い空
鳴らない 鳴らない 鳴らない電話
白い壁に散乱するの 黒い欠片
壊して 壊して 無に戻して
電話は絶対鳴らないの
受話器の向こうの人間も
決して鳴らない黒電話
2008年5月31日土曜日
鳴らない電話
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